語り風2(画像あり)
2話「清らかなうら若き乙女」
シャーリィはぐれてました。
正確には性格が悪いプレイヤーがぐれてました。
昼間からポム火酒をぐびぐびです。
だってこの上なくその姿が似合うんです。
不覚にもシャーリィは少し同年代にはない
大人の雰囲気を持ち合わせていました。
シャーリィを南国風の衣装に替えて遊んでいると
一人のうら若き乙女がやって来ました。
「シャーリィさんのお友だちにして下さい!」
遂に自分にもモテ期が来たか。
シャーリィは肯定したくてうずうずしながら後ろを振り向きました。
なんかめっさ可愛い幼女おる!!!!!!
これにはシャーリィさんもにっこり。
南国衣装なんか着てる場合じゃありません。
だけど相手は清らかなうら若き乙女。
手を出すにはまだ3年も早かったのです。
シャーリィは自身と葛藤していました。
だけど幼女もまた、シャーリィの事を……
シャーリィは自分が試されているのかと悟りました。
自分もこの子が好きでこの子もまた同じ気持ちなら……。
シャーリィは決意しました。
この子に相応しい漢になると。
そして選んだ道は……
奏士。
一年間ひたすら修行を詰み、アマリアちゃんに
お菓子を貢ぎ、毎日夜に
無事家に帰れるか尾行しました。(やばい奴)
そして遂に成人式を迎え、アマリアちゃんに……。
告白はしませんでした。
シャーリィとの年の差は3歳。
流石の悪どいプレイヤーでも向こうに選ぶ権利があると考えました。
アマリアちゃんは合理主義者。
必要と思ったなら自分から来てくれるはずです。
晴れの日も、雨の日も、シャーリィは自ら動かず待ち続けました。
アマリアちゃんの弟のめっちゃアイドル並みに可愛い顔してて
美少年で妄想が捗るマチューくんも毎日心配して
会いに来てくれました。(その一年後アマリアちゃん一家にもう一人どちゃ可愛い妹が産まれるなんて……!)
二人はどうなっていくのか、マチューくんもまた
心配して居ました。
2終わり