幸福の味1(スマホ版)(二次創作風)
オトナになるって、シアワセなのかな。
ある日、パパが言った。
「エイレーンちゃんを見ると昔を思い出すよ」
その言葉を聞いて、
「パパも子どもの頃に戻りたい?」
自分が自分じゃなくなるような、
ふしぎな感覚がした。
暫くして、私におとうとが産まれた。
ママは沢山子どもを産んでると思えないほど
のんびりさんで、可愛くて。
パパだって私を誰よりも可愛がってくれた。
学校は嫌いだった。
パパもママも
「学校楽しい?」って聞いてくるけど
周りの皆が酷く子どもに見えて
授業も学校も大嫌いだった。
そんな私を兄は連れ出して探検に行ってくれた。
「エイレーンは人一倍成長が早いのかもな笑」
なんて言って、気にするなって頭を撫でてくれた。
私は学校より、暖かい家族が好きだった。
暫くして、私にも気になるひとができた。
ママの妹さんの息子さん。
私知ってるわ。
なんとも思ってないひとに
〃ぷれぜんと〃はしないのでしょう?
ドキドキしながら見つめると、
エリックさんは私に微笑んだ。
‥‥なのに。
次の瞬間、どくしんじょせいと幸福の塔に
行ってしまった。
幸福の塔は恋人の聖地。
エリックさんはオッケーしちゃったみたいで
"こどもの私"は無力そのものだった。
続く